ラジオは「the radio」テレビは「on TV」になる理由

2025年11月08日

英語では、「the radio」と「on TV」のように
異なる冠詞の使い方がされるのは、以下のような文化的・言語的な背景があるためです。

📻ラジオ (the radio) の場合

*ラジオは「装置」と「メディア」の両方を指す
「the radio」という表現は、ラジオが登場した当初から
「特定のメディア」を指すために使われていました。
 ここでの「the」は、ラジオというメディア全体を象徴的に
 指しているためです。
 EX. I heard it on the radio. ⇒ それをラジオで聞いた。
*具体的な装置としても使われる
ラジオを物理的な装置として指す場合も
「the radio」が使われます。
 Ex. Turn on the radio. ⇒ ラジオをつけて

📺テレビ (on TV) の場合

*テレビは「メディア」に焦点を当てる
「on TV」という表現では、テレビを「装置」としてではなく、
 テレビ放送という「メディア」そのものに焦点を当てています。
 この場合、冠詞(the)は必要ありません。
 Ex. I saw it on TV. ⇒それをテレビで見た。

この「on TV」の「TV」は、
抽象的な概念としての「テレビ放送」を意味しています。
そのため、冠詞を付けずに使うのが自然です。

慣用的な表現

「on TV」という表現は、英語圏で慣用的に定着しています。
冠詞を省略することで、より簡潔で一般的な表現になっています。

2. ラジオとテレビの違いの背景
この違いは、ラジオとテレビの歴史的な発展や使われ方の違い
にも影響されています。

📻ラジオの登場時
ラジオは、初期から「the radio」という言葉で
「特定のメディア」を指す表現が一般化しました。
 装置そのものとメディアが密接に結びついていたためです。

📺テレビの登場時
テレビが普及した際には、
「TV」という言葉が「テレビ放送全般」を指す抽象的な意味で
使われるようになりました。
そのため、冠詞が不要な「on TV」という表現が一般化しました。

3. まとめ

📻ラジオは「the radio」
→ ラジオ装置やメディアを特定のものとして扱うため、
  冠詞「the」が必要。

📺テレビは「on TV」
→ テレビ放送という抽象的な概念を指すため、冠詞は不要。

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