
2025年06月10日
「試験の目的」
★英検
日本国内で広く認知されている英語資格試験。
英語の総合的な能力を測定することを目的としており、
教育機関や個人の学習進度を評価する。
日常生活や教育の場で使われる英語に重点を置いている。
☆TOEIC
ビジネス英語に特化した試験で、国際的な職場での
コミュニケーション能力を測定する。
特に企業や組織が採用や昇進の指標として利用することが多い。
「試験の形式」
★英検
一次試験(筆記試験+リスニング)
リーディング、ライティング、リスニングの3技能を測定。
二次試験(面接試験)
スピーキング能力を測定(3級以上が対象)。
級別(5級~1級)に分かれており、
各級で求められるレベルが異なる。
☆TOEIC
リスニング&リーディング試験
リスニング(約45分)とリーディング(約75分)で構成され、
スコアは10~990点で評価。
スピーキング&ライティング試験(別試験)
スピーキング(20分)とライティング(60分)を測定し、
スコアは0~200点で評価。
級はなく、スコア形式で結果が示される。
「測定される英語能力」
★英検
4技能(読む・書く・聞く・話す)を重視。
日常会話や学校教育での使用を想定した内容が多い。
特に高い級(準1級・1級)では、アカデミックな内容や
高度な語彙力が求められる。
☆TOEIC
ビジネスシーンに特化した英語能力を測定。
主にリスニングとリーディングが中心
(スピーキング&ライティング試験は別)。
実務的な内容(会議、メール、広告、契約書など)が多い。
「試験の利用目的」
★英検
学校や大学の入試優遇措置(加点や試験免除)として
利用されることが多い。
日本国内での認知度が高く、教育機関での評価に適している。
個人の英語学習のモチベーションとしても活用される。
☆TOEIC
企業や職場での採用・昇進の基準として利用されることが多い。
特に海外取引や国際業務を行う職場で重視される。
グローバルな場面での英語力を証明する資格として、
国際的な認知度が高い。
「試験の頻度と受験料」
★英検
英検従来式は年3回実施(6月、10月、1月)
級によって受験料が異なる。
一次二次が1日で終了するS-CBTは受験回数が多い。
☆TOEIC
年10回程度実施(リスニング&リーディング試験)
スピーキング&ライティング試験は別日程で実施。
受験料は英検より高め。
「国際的な認知度」
★英検
日本国内での認知度は非常に高いが、
国際的な認知度は限定的。
一部の海外大学で英語能力証明として利用可能。
☆TOEIC
国際的な認知度が高く、
世界中の企業や組織で採用されている。
特にアジア圏での利用が多い。
「難易度とスコアの比較」
★英検
級ごとに難易度が設定されており、目標に応じて受験級を選べる。
上位級(準1級・1級)はTOEIC高得点(800点以上)と同等の難易度。
☆TOEIC
級はなく、スコアで評価されるため、目標スコアを設定して受験する。
900点以上は非常に高い英語力を示す。
「試験結果の有効期限」
★英検
有効期限なし。取得した級は一生有効。
☆TOEIC
有効期限は2年。
企業や学校で提出する場合、最新のスコアが求められることが多い。
「最後に」
英検は、日本国内での教育や学習を重視した試験で、
級ごとに目標を設定しやすい。
一方 TOEICは、ビジネス英語に特化しており、
国際的な職場での英語力を示す資格として有用。
どちらを受験するかは、
目的(進学、就職、自己研鑽など)に応じて選びましょう